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Institute for Research in Humanities, Kyoto University
京都大学人文科学研究所東洋学文献センター

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京都大学人文科学研究所東洋学文献センター
旧東方文化学院京都研究所

設計:東畑謙三+武田五一
所在地:京都府京都市左京区北白川東小倉町
用途:学校施設
竣工:1930年(昭和5年)
構造:RC造3階建

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Camera:
Nikon F60 28mm〜80mm

作成日:
2000年04月 03日

最終更新日:
ページは追記・修正があったときに随時更新しています。
2008年07月13日

作成者:
Mitsuo.K


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- 京大キャンパスから北東に離れたところに、この人文科学研究所があります。初めてこの建物を見たとき「これが本当に武田五一の設計なのか?」というほどの豪華さに圧倒されたのでした。今までの「ごいっちゃん」の作品はいったい何なんでしょう。手抜きか?
書籍を調べてみると、京大営繕課長だった武田五一に委嘱(いしょく)され、当時27歳だった院生の東畑謙三が行ったとの事。なるほど、名前は武田五一でも設計は東畑謙三なわけだ。

とにかく芸が細かい。柵まで繊細。建具の上部はすべてアール処理。開口部がプラン上階と同じ場所にあるときも、その開口部の間も別の素材を持ってきて装飾。白色壁にスペイン瓦、スペイン風の教会のよう。これは、アメリカ住宅様式の1つである「スパニッシュ・ミッション」といいます。近代建築って楽しいですね。

玄関から見上げていると、ん?これは日時計?あら〜かわいい。
でも建物の方角からして、この壁面に窓を作ってもいいはずなのに全面壁になってる。中が見られないからわからないけど、きっとここに開口部を設けられない所要室があるんだな。講義室の教壇側とか小ホールの舞台側とか。そこが壁一面になってしまうから、日時計を置いてしまう。にくい演出です。あー中も見たいなぁ。

写真をパチパチ撮ってると、おばちゃんが出てきて

「あんたたち、勝手に写真撮ったら駄目よ〜!」
やばいぞ。
「えー・・課題でいるので・・」
「あーそう・・高橋先生の課題?」
「?あ、はい、そうです」
「事務所で許可撮ってきてね」
「はーい」

帰ろーっと。「ごいっちゃん」作品の中では抜群に素晴らしい建物でした。許可を取れば中も見られることがわかりましたね。

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