ARCHITECTURAL MAP

Kiyomizu Junsei
順正・清水店

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順正・清水店

設計:武田五一
所在地:京都府京都市東山区清水
用途:飲食店
竣工:1914年(大正3年)

最寄の地図


Camera:
Nikon F60 28mm〜80mm
Film:
FUJIFILM PROVIA100 Professional

作成日:
2000年04月 02日

最終更新日:
ページは追記・修正があったときに随時更新しています。
2008年07月13日

作成者:
Mitsuo.K


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- 寺の近くや山際にはなぜか湯豆腐屋がひしめき合う京都。順正の湯豆腐は南禅寺の方が有名ですが、その清水店です。清水坂を上ってゆくと、みなさんご存知の通りみやげ物屋が並んでいます。そこに唯一路地に入るみやげ物屋があります。その奥にこの建物があるのです。

さて今回紹介する建物は、京都近代建築の話をするなら必ず出てくる武田五一の設計と知って見に来たわけですが、いつもの「ごいっちゃんカラー」ではないのです。和風?洋風?ごちゃまぜですね。折衷様式です。壁は花崗岩の石貼りで重厚。そのまま見上げてゆくと瓦屋根。ここですでに異様な雰囲気が漂うのですが、棟木の両端に鴟尾(しび)があるではないか。「あ〜和風だよね〜」と思いきや、とどめに風見鶏と来るわけです。

今までの「ごいっちゃんカラー」を、この清水にそのまま持ってくるのは無理だった、と考えるほうが自然でしょう。なぜなら彼の京都市内の設計は重量感あふれる外壁に装飾、陸(ろく)屋根の近代建築そのもの。果たしてそれが瓦屋根続く清水坂になじむだろうか?そこで勾配屋根が採用されたのではないでしょうか?

あのステンドクラスが良いとか幾重にも重なった雰囲気が良いとか、いろいろ雰囲気の話をしたいところですが、なによりも武田五一が清水の場所柄を考慮して「頑張ったな〜」という奮闘振りが見えた気がしたのでした。


あーそうそう、武田五一の銅像を学校で発見しました。ご覧下さい。


ごいっちゃん

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