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Kansai Electric Power Company Kyoto Branch
関西電力京都支店

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関西電力京都支店
旧京都電燈本社

設計:武田五一
所在地:京都府京都市下京区塩小路烏丸西入ル
用途:商業施設
竣工:1937年(昭和12年)
構造:RC8階建

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Camera:
Nikon F60 28mm〜80mm

作成日:
2000年05月 26日

最終更新日:
ページは追記・修正があったときに随時更新しています。
2008年07月12日

作成者:
Mitsuo.K


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- 僕の大好きな「ごいっちゃん」こと武田五一は、草案段階では方眼紙を使うのだそうです。正方形グリットの上で「あーでもない、こーでもない」とプランを考えるわけよ。そうしたら仕上がりも当然、正方形の1/2とか正方形×2とかそういう比率になってくるのです。
この話をごいっちゃんの特集のどこで出そうか考えていたけど、今回紹介する関西電力京都支店の他には考えられない。なぜなら正方形そのまんまの立面だからです。

もう近代建築と呼べる雰囲気は残っていませんね。玄関部分には黒御影石のアクセントが効果絶大。よく見て!御影石の開口部も正方形。
横ラインを強調しているようで縦ラインを強調しているようで・・春陽堂の時の不安定な気分を思い出す。だいたいさぁ・・この建物を遠くから見たら「ワッフル」じゃん。ごいっちゃんは正方形グリッドでプランを考える、ということを知ってしまった以上「てぬきごいち」はこの建物に決定か?

さて、中を見せてもらいましょうかいな〜
守衛さんに聞いてみる。「あんた誰ですか?」だって。誰ですかと言われてもなんて答えるのさ。「ショーウィンドウからこの天井が見えて面白いから写真撮らせて〜」とごまかして撮ったのが上の写真。

中央に見えるチェスの駒をひっくり返したような物体の古さから想像するに、竣工当時からあるものと予想できます。ということは、70年前からこの位置に照明を設置せずに間接照明をしていた、と考えられます。それが事実ならハイカラだと思わない?
やっぱりごいっちゃんはスゴイのだ。今回も「てぬきごいち」撤回。

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