国民経済達成博覧会

ソヴィエトの社会主義経済、科学技術、文化、医療などを世界に誇るために、1959年につくられた博覧会場です。その当時は78のパビリオンがあり、年間一千万人が訪れていたといいます。現在では公園兼ショッピングセンターとして使われています。ソヴィエトプロパガンダの残骸がごっそり残っています。重工業の勝利そのもののようなごつい建物の中で、いまでは時計や家電品、衣類などを売っています。なお、写真撮影はいずれも2000年8月です。

建物名: 国民経済達成博覧会
USSR Economic Achievements Exhibition
設計: 不明
所在地: モスクワ、ヴェーデンハー
用途: 展覧会場
竣工: 1959

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正面ゲート
この壮大な門をくぐると会場です。
中央館
広大な敷地に建物が点在しています。正面ゲートを入るとこの中央館が見えます。中は店舗が入っています。
レーニン像
中央館前に立っています。レーニン像はモスクワの街中ではあまり見られません。
消費組合館
ミニ・スターリンゴシックです。
農場館
ソヴィエトのシンボルは鎌とハンマー。この会場でも重工業と農業のイメージが使われています。これは農場館です。
農場館ディテール
農業パビリオンにふさわしく、ふんだんに麦の穂のモチーフで飾られています。
民族友好の泉
ソヴィエトは他民族国家でした。各民族の乙女像が並んでいます。これは噴水のようですが、水は出ていませんでした。
遊園地
家族連れが来ています。買い物よりも散歩に来ている人が多いように感じられます。
ロケット
ボストーク宇宙船を打ち上げたロケット。初めて宇宙から地球を見たのはロシア人でした。
アエロフロート機
ジェット旅客機が置いてあります。
宇宙館
かつてのソヴィエトの科学技術の粋が集められていました。人工衛星や宇宙船が展示されていたはずですが...
宇宙館エントランス
アーチをくぐります。アーチ下端の装飾が凝っています。
宇宙館内部
いまでは植木や家電製品を売っています。電器製品の売り手はなぜかみなインド系の顔の人たちでした。
宇宙の英雄
奥の壁の丸いものは、幕が掛けられていますが、ガガーリンの肖像写真です。
労働者と農民の像
会場内にはこうしたものがあちこちにあります。当時のロシア人はどんな目で見ていたのでしょうか。いまのロシア人たちは無視していますが...

これを見てもわかるように、全体に薄汚れた感じはありません。うち捨てられているわけではなく、それなりにメンテナンスされているようです。
人工衛星記念オベリスク
博覧会場近くにある高さ100メートルのチタン製の塔です。1964年竣工。最高峰の技術が投入されるF-1レースでさえ、チタンが使われるようになったのは、60年代末だったように記憶しています。64年当時は軍事材料だったのではないでしょうか。
オベリスク足元
両側にレリーフがあります。こちらは女神、
反対側はレーニン像が浮かび上がっています。
この近くには、有名なヴェラ・ムーヒナによる
「労働者および集団農場少女」の巨大像もあります。

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最終更新日:2002年06月19日

作成者:じいきえん

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