ARKEN  Museum of Modern Art

アーケン近代美術館

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【1】 デンマークの首都、コペンハーゲン南部。中心地から少し離れるだけで、
なんとも寂しく、厳しく長い冬と冷たい海風を直に感じとれるIshφj(イシェ)
という町にARKENはあります。

コーエ湾をすぐ横にした建物は「海岸に打ち上げられた難破船」や「軍艦船」
などと形容されるように、この建物の周りは常に激しい海風が吹きつけ、そし
て避難するかのように、この難破船へ人々は入り込んでいきます。

左写真【1】は、ARKENの正面。軍艦船というよりは、ここだけ見ると帆船の
ようにも見えます。

【2】の写真は【1】の写真の右側へ回り込んだ横側。このあたりを見ると、帆船
よりも軍艦船にも思えてきます。

【3】は【1】の写真の左側。写真を見ておわかりになるかと思いますが、【2】の
写真は舗装されてなく、すぐ側が海になっています。来館者の駐車は海側、そ
して働く人は舗装されている方へ置くこととなっているようです。

【2】

【3】
【4】



【4】は建物の後ろ。この部分はカフェ&レストランスペースとなっています。
海を見ながら食事・・・なんてロマンチックなものではなく、周りが荒野同然
なため、ここでしか食事をとれないため常に満員状態。美術館のキャパシテ
ィーと集客能力を考えると若干席数が少ないかも・・・と思いました。

美術品のある部分では写真が禁止なため、館内の写真はほとんど撮れずな
状態の中、唯一取れたのが【5】の写真、トイレです。こちらもやはり軍艦風?!
手洗い場所が中央にあって、鏡は別の場所にあります。美術館のトイレは結構
個性的なところが多いので、いつも楽しみなのです。ところでデンマークの美術
館にあるトイレ、トイレスペースに入ろうと思ったら扉が開かない!押しても引いて
も、前に立ってもあかない!「なんだ〜?」と思ってたら、知らない人が扉の横に
あるボタンを押すと扉が開きました。前を通るだけで勝手に開いてしまう自動扉
が多い中、これはナイスアイデア!?

【5】
アクセスが決して良いとは思えない上に、寒さが厳しいこの美術館に沢山訪れ
ていたのは、外国人観光客と多くの地元の老人。特別展で「シャガール展」という
集客力のある展示をしていた為ともいえますが、杖をついたり車椅子に乗って一人
で来る事ができるのは、単純に福祉国家という一言で片付けられないと思いまし
た。長く厳しい冬を過ごす余暇、退職後の人生の過ごし方、年々動きずらくなる体
で外へ出る事ができるのは、美術館に当たり前のようにあるスロープやハンディキ
ャップ用のエスカレーターなど。世界1の長寿国日本で、車椅子で一人で美術館に
訪れる事が果たして可能なのか?と自問自答しました。事故等で体が不自由にな
る事は他人事かもしれませんが、老いは生きていれば誰にもでも訪れる事。その
長い老いを一人でも楽しく暮らせる配慮が、美術館のみならずデンマークの至ると
ころで見る事ができました。




         

建物名   ARKEN Museum of Modern Art (アーケン近代美術館) 
        *「アルケン」と表記されている媒体等もありますが、現地語に一番ちかい「アーケン」に表記しました
設計者   Sφren Robert Lund (ソーレン・ロバート・ルンド)
用途    美術館
竣工    1994年
アクセス  コペンハーゲン中央駅からS togのAかE線でIshφj下車、そこから128番のバス(ほぼ1時間に1本)でARKEN下車
関連サイト ARKEN ソーレン・ロバート・ルンド
作成者   ぴんごー
作成日   2005年10月30日


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