CHIKATSU ASUKA MUSEUM
近つ飛鳥博物館

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October 18, 1999

DATA



近つ飛鳥博物館

設計・監理 大阪府建設部営繕室 安藤忠雄建築研究所
施工 鴻池組、三菱建設 
竣 工 1994年3月25日
所在地 大阪府南河内郡河南町大字東山299
敷地面積 11,778u
建築面積 3,407u
延床面積 5,925u

構造 鉄骨鉄筋コンクリート造

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作成者:satsu_n



第37回建築業協会賞入選作品・第6回公共建築賞(文化施設部門)として選考された作品です。
大阪には、数多くの古墳が残されています。そのなかでも歴史的有為性に満ちあふれ府下でも有数の歴史と文化がストックされている近つ飛鳥の地に『大阪府総合計画』の「教育文化ゾーン」、ならびに『大阪府施策計画』の「歴史文化エリア」の中核的文化施設として、南河内地域の歴史・文化活動の、拠点的文化施設を、と大阪府に事細かな注文を付けられ、考案の末に完成した作品がこの「大阪府立近つ飛鳥博物館」です。

博物館内部へはこの建物の特徴的な階段状の屋上広場を中腹まで登ってゆくか、パーキングから延びる長い長い道に沿って歩いてゆきます。緩やかな曲線を画いており、後ろは高いコンクリートの壁なので、少し歩くと太子の押し迫る様な自然と、象徴的な博物館しか見えなくなってしまいます。
本当にこの場所無くしては、の空間です。






こちらは館内入り口付近です。ものすごく高い2枚のコンクリートに挟まれたこの空間は音響効果抜群!子供が大声を出して遊んでました。

・・・しかし、バブル全盛の時に計画された為、かなり贅沢な造りとなっています。その為維持管理に大変な経費がかかり、昨今の大阪府の財政難で、予算も削られ現状を維持していくのに非常に厳しい状況であると言う噂もチラホラです・・・。


館内は洞窟をイメージして造られたそうです。
確かに落ち着いた雰囲気があり、バリアフリーも考慮しており、万人にくつろぎを与えてくれる、十分な演出が所々に有ります。
又、建物や装飾に興味のある方々も、細かな発見を楽しめる博物館でもあります。








丘陵に埋め込まれた階段状の屋上広場をのぼると、周囲に広がる豊かな自然が一望でき、建物周辺には「風土記の丘」がひろがっています。(近つ飛鳥風土記の丘とは日本を代表する群集墳「一須賀古墳群」を保存しその学術的価値を認識し、かつ貴重な文化財に触れ・学び・親しむ場として設置した史跡公園のことです。)段状広場では「古墳の森コンサート」と称した演奏会が定期的に企画されているほか、野外コンサートなどが行なわれ地域の文化的核施設として、こうした緑に包まれた環境の中で人と周辺の文化遺産や自然との調和と対比を心地よく形成していると思います。

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