群馬県立近代美術館
THE MUSEUM OF MODERN ART,GUNMA

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最終更新日:2005年04月11日
作 成 日:2000年11月29日


DATA

建物名:群馬県立近代美術館
設計者:磯崎新アトリエ+環境計画
延床面積:12,530.94平米
所在地:〒370-1293群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
TEL.027-346-5560/5556
FAX.027-346-4064
用途:美術館
竣工:1974年
増改築:1994.1997年
周辺地図:
公式Webサイト:


■美術館利用案内

□開館時間
午前9:30〜午後5:00(入館は午後4:30まで)

□休館日
毎月曜日(祝日・振替休日に当たる場合は、その翌日)
年末年始
このほか、展示替え等のため臨時に休館する場合があります。

□交通案内
【バス】JR高崎駅西口(8番のりば)より、上信バス「新町駅行き」で「群馬の森」下車。または、同駅より市内循環バス東循環線1,2系統で、「群馬の森」下車。
JR新町駅より、上信バス「高崎駅行き」で、「群馬の森」下車。
※便数が少ないので事前にお問い合わせください。

【タクシー】JR高崎駅東口より、約15分。JR新町駅より約8分

【車】関越・上信越自動車道の「藤岡I.C.」高崎方面出口より出て、T字路を左折、前橋方面に直進(約8分)。「県立群馬の森公園」の大駐車場をご利用下さい。

パンフレットより

作成者:H.Tanaka
文責・写真:H.Tanaka
Personal Web site:
ROOM335

群馬県インデックス

磯崎新の代表作。12mグリットの立方体フレームがベースになって、この美術館は構成されています。
上の写真で水盤の上に浮いている部分は美術館を形作っているベースから22.5度振って配置されており。もちろん、アルミパネル(外壁)も正方形でこのモジュールはやはり、1.2mのグリットになっています。右上の写真を見てもらうと分かるかと思いますが、パネルは縦約10枚で構成されています。全体のフレームも立方体というように、当時の磯崎が主張した立方体のフレームと美術館の関係(結構難しい)が表れています。
まず下の写真はエントランスホールと階段周りです。やはり、全体のプランニングの基本にグリッドが使われており、四角のフレームが基本となって、空間の構成が組み立てられています。右の写真などをみていただけると分かるかと思います。

  

この美術館は内観の写真も受付で許可をもらえば撮影可能でしたので(腕章をつける)、展示室も撮影できたのですが、下の写真がそのなかで最もメインの展示室です。他に2つの展示室があり、それぞれ照明計画が異なり、変化を付けているのです。
3つの内1つが人工照明のみ、下の展示室ともう一つが人工照明と自然光とのミックス。
つまり下の展示室は外側から自然光,吊り下げ天井から人工照明が行われ、この人工照明はコンピュータ管理され壁面を均一に照明しているというすぐれもの。
すごく気持ちのいい光で、うまいなーというのが正直な感想。

 

最後にこの美術館は過去2回の増築を重ねているのですが、基本的コンセプトを崩さずに裏側に増築がされているために実際に見てもどこからが増築か一瞬わかりにくいくらいです。
このアルミパネルなどはすべてアメリカから特注な為、非常にコストがかさむとか。
もう既に25年以上経過しているにもかかわらず全く古さを感じないすばらしい建築でした。建築の学生にとっては非常に勉強になるし、撮影もさせていただけるのは本当に嬉しい限り。
しかし、維持管理に相当のコストがかかるのが難しいところですが、間違いなく群馬県の文化度を上げている重要な建築であると思いました。


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