HORYUJI HOMOTSUKAN
法隆寺宝物殿
The Tokyo National Museum houses the 319 Horyuji

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最終更新日:2005年04月14日
作 成 日:2000年11月24日


DATA

 

設計者:谷口吉生
用途:美術館
竣工:
1999
所在地:
台東区上野公園13-9
最寄り駅:
上野
問い合わせ:03-3272-8600
周辺地図
公式Webサイト


交通の案内

JR上野駅公園口、JR鶯谷駅から徒歩10分
営団地下鉄上野駅から徒歩15分
京成電鉄上野駅から徒歩15分

博物館の案内

開館時間

9:30〜17:00(入館は16:30まで)
4月〜9月末まで毎週金曜日は20:00まで夜間会館(入館は19:30まで)

休館日

月曜日(月曜日が祝日または振替休日にあたる場合は翌日)
年末年始

観覧料

大人420円(210円)
高校・大学生130円(70円)、小・中学生70円(40円)
※カッコ内は20名以上の団体料金
※特別展、共催展の場合は別料金
※平常展と特別展については、心身障害者とその介護者各1名は無料
※満65歳以上の方は、平常展について無料
※特別展・共催展期間を除く毎月第2土曜日、成人の日、敬老の日は無料観覧日。小・中学生は、毎月第4土曜日も無料観覧日


レストランの案内
・東洋館別棟1階「精養軒」
・法隆寺宝物殿1階「ホテルオークラ ガーデンテラス」

パンフレットより一部抜粋

 

作成者:H.Tanaka
文責・写真:H.Tanaka


東京都インデックス

この法隆寺宝物殿(ほうりゅうじほうもつでん)の機能としての説明はパンフレットが一番わかりやすいのでそれを転載させていただきます。

明治11年(1878)に奈良の法隆寺から皇室に献納され、戦後、国に移管された7〜8世紀の宝物を中心とした300件あまりを収蔵・展示。
従来保存を第一義的に考慮して、天気のよい木曜日のみの会館でしたが、さらに保存機能を高めながら広く一般公開することを目的に、平成11年7月に新しく開館しました。6つの展示室に灌頂幡、金銅仏、伎楽面、木漆工、金工、絵画、書跡、染織を、各部門別に展示しています。
※東京国立博物館パンフレットより転載

気が付かなかったのですが、この宝物殿ができる前は天気のよい木曜日のみの会館だったのです。なるほど、館内が非常に暗く展示というよりも保存という色の強いものだった印象でした。とはいうものの神秘的な空間でありました。
ただ、建築的に見るとただの箱という印象を受けがちです。が、それは上記の機能のためということになるかと思います。

 

まず、この法隆寺宝物殿は東京国立博物館の中にあり、東京国立博物館に入ると(入館料を払うと)他に本館(渡辺仁)、東洋館(谷口吉郎)、平成館、表慶館(片山東熊)、資料館のすべてを見ることが出来ます。他にもこの上野公園には東京都美術館(前川國男)、国立西洋美術館(ル・コルビュジエ)、東京芸術大学大学美術館(六角鬼丈)などあり、美術館以外にもすばらしい建築があります。

さて、左上の写真が正面で、右上の写真がエントランス付近です。基本的には四角い箱にこのエントランスの庇であるコの字型のものが付随しているという単純な構成。下の写真が当にエントランスホール内部ということになります。四角い箱に軽くエントランスを付けくわえ覆っているという感じ。

 

それほど建築的見せ場の数は少ないものの要所要所に谷口テイストが感じられます。
谷口吉生というと谷口吉郎の息子さんで、慶応大の機械工学を卒業後、ハーヴァード大学の建築学科を卒業し、丹下事務所に入所後独立というどこの(どちらかというと丹下系かも)系譜にも属さない建築家であり、美術館の最もうまい建築家とも言われています。
代表作には土門拳記念館(山形)などがあります。

展示である四角い箱にエントランスが付随していると言いましたが、平面的にはL字型の覆いがついておりまして、その部分が上の写真で資料室、レストランなどのサービス機能が付いております。
非常に現代的な建築という印象で、法隆寺・・・という雰囲気をみじんにも感じさせないデザイン。そうすると完全に保存するための倉庫?ととらえていたのでしょうか、私にはそう映りました。


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