2000/08/06 Last renewal　2001/07/28
　直方体のコーナー部分を切り欠く、これがリーダイク設計の建築に現れる特徴だといいます。外壁は白いセメント版なのですが、切り欠いた部分は赤茶色。この内部の赤茶色が核で、そこに白い筒が被さり、所々に切り込みがあると見ることができるのです。また、コーナー部分に窓が設けられているのですから、外壁には柱となる構造体が現れずウォール状になっていることもわかります。こうした視覚的効果でアイ・タワーは、被覆的な印象を強めているようでした。このアイ・タワーの切り込みは、単なるアクセントにしかすぎないのですが、リーダイクが以前に設計した建築にある切り込みは、エアーを内部に吸収するための装置として機能しているそうです。そうすると、当初リーダイクは装置として切り込みを入れていたことになるのですが、今では本来の目的はなくなりデザインのみになってしまったということになります。

---

---

アイ・タワー　IJ Tower
ノイトリング・リーダイク　
Neutelings-Riedijk
建設　1998年
用途　集合住宅
所在地　オランダ　アムステルダム　
Netherlands, Amsterdam

Back