法務省旧本館

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最終更新日:2000年00月00日
作 成 日:1999年09月30日


DATA

設計者:エンデ&ベックマン
所在地:
東京都千代田区霞が関1-1-1
用途:法務省
竣工:明治28年
TEL:03-3592-7911
最寄り駅:桜田門
公式Webサイト:
http://www.moj.go.jp/
周辺地図


作成者:H.Tanaka

霞ヶ関界隈というものは驚くほど凄い建築物がたくさんある物です。
私はエンデ&ベックマンの法務省は知っていましたが、現存しているとは知らなかったのです。
明治生命館DNタワーと見た後にふらふらあるっていたらなにやら赤煉瓦の建築があるではないですか!
おやまあ何でしょうと見てみると法務省の建物。
びっくりしました。
エンデ&ベックマンは最後のお雇い外国人でドイツの建築事務所を開いていたのですが、ちなみにエンデ&ベックマンは一人の名前ではありません。
エンデとベックマンで二人ですのでご注意を!

 

さてこの建築は、というか法務省というのは厳重な警戒態勢を取っており、迎えには警視庁があるので警備員、警察の人がうろうろしており、やはりカメラを持っていた私に質問を!「すべてビデオで撮られてるけどなにしてる?」みたいな感じで。
二人目の警備員に中に資料室があるから行けるんじゃない?って言われ、おっ中に入れるのかってんで、許可を頂いて入ってみると、いろいろ法に関する資料や、エンデ&ベックマンに関する資料などがあり感動しました。

さて、この赤煉瓦の建築はなかなかいい物です、この建築は戦災によりやはり被害を受け、昭和26年に改修され、平成6年に東大村松貞治郎先生により復元改修工事が行われ、今の姿になったわけです。
村松先生のおかげで、われわれ建築を学ぶ学生がこうして見ることができたというのは非常に嬉しいことであります。

エンデ&ベックマンにより、法務省(旧司法省)と仮議院、裁判所が作られたのですが、この建築は改修工事の時に一階分高さを低くしたようです。
そしてエンデ(ヘルマン・エンデ)とベックマン(ヴィルヘム・ベックマン)は日本に3つの建築を残し去って行くわけです。

当時、イギリスやフランスの建築が日本に入ってくるのですが彼らの建築によりドイツのネオ・バロック様式がほんのちょっとは行って来ることになります。
実際に見学するときには、警備員に見つからず、ではなく「私は建築をまなんでます」っていう雰囲気で堂々とやった方がいいようです。
資料室は月曜日から金曜日10時から4時30分まで公開しており無料ですので是非行ってみて下さい。
図面もあります。

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文責・写真:H.Tanaka


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