ARCHITECTURAL MAP

Kyoto City Hall Office
京都市役所本館

ホームインデックス掲示板リンクこのサイトについて参加のご案内


京都市役所本館

設計:武田五一+中野進一
所在地:京都府京都市中京区御池通河原町角
用途:庁舎
竣工:東半分1927年(昭和2年)、西半分1931年(昭和6年)
構造:RC4階建

京都市サイト

最寄の地図


Camera:
Nikon F60 28mm〜80mm
Film:
FUJIFILM PROVIA100 Professional

作成日:
2000年04月 01日

最終更新日:
ページは追記・修正があったときに随時更新しています。
2008年07月13日

作成者:
Mitsuo.K


-

- 地下鉄東西線ができてから、ここ御池通の河原町通〜烏丸通間は必要以上に整備しまくってます。ここばっかりきれいにすんなっちゅーの。まぁおかげさまで撮影の練習場所にもなるのですが、結局スケボー少年たちの遊び場に化けてしまうだけなのです。

バイクと花壇の後方にガラスの立方体が見えます。これが東西線開通時にできた地下街や駐車場を結ぶエレベータです。右奥に見えるのは、建物高さの景観問題で仏教会と大喧嘩した京都ホテル。大規模な建物は、その横幅分のアプローチをとって正解だと思います。市役所もこれだけ奥に建物を後退させていますから、とても貫禄があります。平等院のように包み込むようなプランが、安心感をおぼえますね。

窓を少し奥にやり、窓の帳尻を各階合わせ、最上階をアールで締めくくる。しかしそれは昔からあるとしても、装飾をはずした抽象化したもの。大正の終わりから昭和のはじめにかけての建物はこのパターンが非常に多い。ちょっと並べてみましょうか?

↑この辺より古いものは、要石などを入れたコテコテ装飾系
1924年(大正13年)春陽堂
1924年(大正13年)萬年社京都支店
1926年(大正15年)京都中央電話局
1927年(昭和2年)京都市役所本館
1930年(昭和5年)京都大学人文科学研究所東洋学文献センター
↓この辺より新しいものは、アールがとれた四角の開口部系

独断ですが、1926年(昭和元年)から+-5年はこの傾向が濃厚。ほんとか?この10年間で装飾がみるみる簡略化されてゆくのです。そんな中間時代がこの辺り。
まぁ例外もありますが、コテコテ装飾がかなり簡略化されて、開口部を少し奥にやり、各階の開口部の帳尻を合わせ、最上階をアールで締めくくってあったら「う〜ん・・これは大正の終わりから昭和のはじめの頃の建物ね。」と誰かに言っても、まず大丈夫。

写真を撮っている人を撮ってみる。モデルは建築マップメンバーのH.Tanakaさんです。彼のサイトのトップにあった画像を見ている人なら、この赤い靴に見覚えがあることでしょう。

京都府目次に戻る


(C) Copyright 1998 FORES MUNDI All Rights Reserved.