ARCHITECTURAL MAP

Five Storied Pagoda, Toji Temple
東寺(教王護国寺)五重塔

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東寺(教王護国寺)五重塔

所在地:京都府京都市南区九条町1番地
用途:塔
竣工:826年(天長3年)

最寄の地図

拝観料:500円
このページでは、五重塔だけを絞って特集にしておりますが、境内には国宝級美術品も沢山あります。


Camera:
Nikon F60 24mm

作成日:
2000年03月07日

最終更新日:
ページは追記・修正があったときに随時更新しています。
2008年07月13日

作成者:
Mitsuo.K

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- 「風水から見た平安京」というテーマで、3箇所を紹介しています。
続けてご覧になると一層お楽しみいただけます。
  1. 平安京の大内裏を復元した、平安神宮
  2. 気をせき止める、東寺(このページ)
  3. 龍の水飲み場、神泉苑

「気」をせき止める塔

平安時代から同じ場所にそびえ立っている五重塔。平安京では飛びぬけて高い建物(57m)でした。桓武天皇は都の中に寺を造ることを禁じましたけれども、この東寺と西寺だけは、なぜか建立が許されたのです。
一体どんな意味があったのでしょう。

塔の高さは権力を象徴するものです。今はもうないという西寺にも塔があったといわれています。風水からみると2つの塔と羅城門は、平安京のような都を造る上で最も重要なものでした。
東寺と西寺は、羅城門と一組になって、「気」が都の外へもれないよう保護する作用があるからです。
(ちなみに漢字は「羅城門:らじょうもん」が正解。「羅生門:らしょうもん」は本の世界。)

風水の考えに基づけば、大地のエネルギー「気」は、巨大な龍となって平安京をめざします。気は「龍穴:りゅうけつ」に向かい地中を走り、「大極殿:だいごくでん」から一気にほとばしります。
龍が水を飲む神泉苑。勢いを増した「気」は、朱雀大路を南に下ります。そして羅城門、東寺、西寺が「気」をせき止めるのです。
桓武天皇が造営した平安京は、大地のエネルギー「気」が充満するように造られた、理想の風水の都だったのでしょうか。

「気」をせき止めたといわれる建物で、残るのはこの東寺のみ。現代の建築家達がJR京都駅ビルのコンペの際に、しきりに羅城門をコンセプトに取り入れたのは有名です。立地的に近い事が理由だとは思いますが、「平安京が千年も万年も栄えて欲しい」そんな京都市民の願いが込められているのかも知れません。

五重塔は過去4回焼失しており、現在の塔は1644年(正保元年)建立。風水の視点で見てみると、結構面白いでしょ?


「風水から見た平安京」というテーマで、3箇所を紹介しています。
続けてご覧になると一層お楽しみいただけます。

  1. 平安京の大内裏を復元した、平安神宮
  2. 気をせき止める、東寺(このページ)
  3. 龍の水飲み場、神泉苑

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